長い梅雨も明け、本格的な夏が始まりました。
熱中症には、お気をつけください(^^)/
さて、只今はらだ呉服店では次の企画を計画しています。
柿渋・・そう、柿渋を使って染めた洋服です。
皆様、柿渋染めをご存知でしょうか?
柿渋は、青柿から作られる日本古来の天然染料です。
どこか懐かしい感じのするオレンジブラウンが印象的な柿渋染めには、抗菌作用などの効果があり、昔から生活の知恵として人々の間で親しまれてきました。
今回はそんな柿渋染めの魅力についてご紹介します。
青い渋柿をすりつぶして果汁を絞り、発酵、熟成させたものを「柿渋」といいます。
柿渋に含まれる「タンニン」には、抗菌、防腐、防水、防虫、補強などの効果があり、昔から染料や塗料として使われてきました。
柿渋が広く使われるようになったのは江戸時代ともいわれ、家の柱などの建築材、樽や桶などの生活用品、酒作りのための袋、漁をする網などに塗り、様々な用途で使われてきました。また、火傷に効果があるとされ、民間療法の薬としても使われていたそうです。
青柿の果汁は薄い緑色をしていますが、発酵させ寝かせておくと、だんだん濃い茶色になっていきます。
この柿渋液に布を浸したり、刷毛で塗ったりして、色を付けたものが柿渋染めです。
柿渋で染めた布は、乾燥させ太陽に当てる事で色が定着します。
一回で濃く染めることはできないため、染めては太陽に干すことを繰り返し、だんだんと自然な茶色に仕上げていきます。
季節や染める方法によって、いくつもの表情を見せてくれるのも、柿渋染めの魅力のひとつです。
また、柿渋は、染めるたびに生地が強くなるため、定期的に重ね染めをしていくことで、擦れて破れそうになるのを防ぐことができます。
ひとつのものを大切に長く使っていくことができるのも柿渋のよいところですね。
開催日
令和2年8月21日(金)~23日(日)10:00~18:00 最終日は17:00
※写真はイメージです。
Comments